『真円の月が纏うもの』登場人物

* 村木 皓一 *
(むらき こういち)16歳。普通の男子高生だったが、
緋龍によって付けられた噛み傷から紫の鱗が現れる。
両親はその晩に龍に変化し、共食いの末死亡。
『紫龍』と呼ばれる龍であると緋龍に告げられ、
人里離れた屋敷に軟禁される。


* 緋龍 *
(ひりゅう)山吹色の龍の眼を右目に持つ謎の男。
龍の眼は人を龍に変える力を宿している。
美しい容貌をしており、物静かだが皓一に対し狂気的な面も見せる。


* 藤沢 芙蓉 *
(ふじさわ ふよう)皓一の世話をする藤沢の一人娘。
皓一に好意を寄せ、緋龍に憧れていたが、
『紫龍』である皓一の居場所を緋龍に明らかにしたことを後悔している。
少女の姿をしているが、成長せず、老いることも無い。
皓一の前の『紫龍』の魂の持ち主が血を与えた過去を持つ。


* 藤沢 *
(ふじさわ)皓一の世話をする藤沢家の当主。
芙蓉の父で、普段は執事のように振る舞い、
皓一と緋龍に付き従う。