『真円の月が纏うもの』 ~気配~

 

気を失った皓一を抱き上げた緋龍は、再びベッドへと皓一を下ろした。
背中に回した腕を抜きとると、皓一は眉を寄せ小さく呻いた。
衣服は芙蓉によって新しいものに着替えられているが、その下に隠されている肌には緋龍によってつけられた傷が無数にある。
緋龍はその首筋に紅く浮いた鬱血痕を指で撫でた。

 

刻限は静かに、夕陽が月と出会おうとしていた。

 

緋龍は静かに皓一の右腕を持ち上げ、鱗の輝く掌に口づけた。
「早く、思い出せ…」

 

囁きは静かに消え、皓一の意識へは届かなかった。

 

 

梅の花の匂いがする。


みずみずしい、春先の匂いだ。


耕された畑が続く農道を通り、歩いた。

あるものを探して。

やがて畑は梅の咲く木々の中へと消えた。
林道は、小さな小屋へと続いていた。
集落だ。木と藁で組まれた質素な小屋が、五つ、六つ。

ここだ。
…気配がする。
ずっと探していた。


それは唐突に現れた。

きゃーっ


小さな、まだ五、六才の男児が、一軒の小屋から飛び出してきた。
薄い橙色のところどころほつれた着物を纏っている。
手には赤い花を付けた梅の枝を持っていた。嬉しいのか、匂いをかぐように鼻を近づけ、満面の笑みを浮かべている。
続いて、年老いた老婆が笑いながら出てきた。

「これ、ひりゅうや、それは母さまの花ぞ。そんなに振れてしもうては花が散るではないか」
老婆の声を聞いて、ひりゅうと呼ばれた男児は振り向く。

――――ひりゅう。

見つけた。
まだこんなにも小さな幼子だとは。
「健やかになるようせっかくの梅の花ぞ。そっと持ちや」
老婆の話を聞いた男児はこくりとうなずく。そして振り向きざまに、こちらと目が合った。
片方の目を、布で巻いている。

男児は不思議そうに首を傾げ、老婆を見た。
老婆も、こちらを見る。
「いずこから?」
ただ一言言って、老婆は男児を小屋の中へと促す。
怪訝な顔だ。
滅多に人も訪れることもないのだろう。
だが、己れには命取りになりかねぬ用があるのだ。

…先ほどの男児。

「ここに、龍の眼を持つ童子がいると聞いて」

言葉を聞くなり、老婆の顔色が変わった。

「確か。童子の名は、緋龍という」
「あ、あああ…」
老婆は呻くようにしてその場に座り込んだ。
その背後で、小屋から男児が覗いている。
「こちらに、緋龍」
手まねくと、恐る恐る出てくる。
「だれか?」
首を傾げ、見知らぬ自分を問いかけてきた。
「我か?我はそなたを探していた」
老婆が、首を振り、顔を手で塞ぐ。
男児は、こちらを見つめている。
「なは?」


「……名は、紫龍」


「緋龍は渡しませぬ」
美しい、まだ幼さの残る女はそう答えた。

その着物から覗く肌は全て布で包まれている。
「わたくしの身に何が起きようと」
男児を背後に回し、隠す。
「かかさま」
緋龍と呼ばれた男児は、不安げな表情で母の顔を見ている。
「その体…何を隠しておいでです?」
訊けば女が肩を揺らす。
「鱗…ではありませぬか」
「………」
沈黙のあと、女は笑った。「鱗など…何をお言いか」
「何のこともない。そこの緋龍が知っていること。…さあ、緋龍」
手を差し伸べると、男児は、首を振る。
「その眼を」
「聞いてはならぬ!緋龍!」
「邪魔だてするな!」
女を突き飛ばし、男児の頭に巻かれた布を取り去る。

布を奪われた男児は、茫然と立っている。

その山吹色の瞳。

龍の瞳。


「緋龍…緋龍!」
女が立ち上がり、その眼を隠す。が、その手が、ビクリと強張る。
「あ…あ…緋龍…っ」
パラリと捲れた布から覗く紅の鱗。
力を失った体が、ふらふらと木立に倒れかかる。
「か…かかさま?」
「逃げなさい…ひ…りゅう…」
こちらを、見てはならぬ…。

その口に生える牙。

伸びる身体に、覆われた紅の鱗。

「かかさま!」
泣き叫ぶ男児の腕を掴み、強引に引き寄せる。
「ほう。紅の龍か。雅な…」

目前には、梅花の着物であった布を纏った、紅の龍がいた。
ふと、目蓋が開いた。

目前には、先ほどの男児と同じ山吹色の瞳が、静かに見下ろしていた。

「緋龍」

「長い…眠りだったな」
白い緋龍の肌を照らすのがベッドの傍らに灯された蝋燭だと知り、夜なのだと分かった。
「夢を…見た。あんたの夢だ」
「それは夢か?」
「分からない。遠い昔の…時代劇を見たような」
時代劇、というには余りにもリアルな。
「紅の…龍がいた。…緋龍、あんたと同じ、小さな男の子も」

―――母親でさえ、龍に変えた。

「それは夢ではない」
緋龍の指が、皓一の顎を持ち上げる。
「それは母と、…俺だ」
山吹色の瞳が、すがめられる。
「俺は…あんたを探していた。なぜか、分からないけど…」
緋龍の瞳を真っ直ぐに見返す。漆黒の左目に、ゆらゆらと蝋燭の炎が揺れる。
「紫龍…おまえは、俺を探していた。ヒトを龍へと変えるこの瞳を持つ俺を」
「なぜ?」
問えば、緋龍の唇が緩まれる。
「おまえはおまえの身体を龍へと変えるモノをどう思う」

父や母を…。
ヒトを龍へと変えるモノ。

「俺は今から約千二百年前、京の都に生まれた。そして紫龍、おまえに初めて会った時、俺は初めてヒトを龍へと変えた。…それが母だ」
「せん…にひゃく、ねん…」
「そうだ。おまえに連れられ、おまえの望む通りにこの瞳を使った。いつしかこの姿のまま、今まで生きている」
皓一は緋龍の龍の瞳を見返した。
「俺は…あんたの思うままなのか?この身体を、龍に変えるのも、死ぬ…ことも…」
芙蓉の語った死にかけの龍とは。
緋龍は軽く眼を伏せると、再び皓一を見た。
「少なくとも、俺だけの意思ではお前は死なない。そして紫龍、お前は成長することも、もう老いることも無い」

皓一は目を剥いた。

「老いる事がない…って、成長もしないのか!?お…俺はずっと、16の姿のままなのか!?」
「そうだ」
「どうして…!あんたが、この鱗が現れたせいなのか…!?あんたのせいで…!」
皓一はベッドから半身を乗り出し、緋龍の胸元を掴む。
緋龍は静かにその鱗の浮いた右手を掴んだ。
「いずれ、おまえは俺の事を探していた。まだ、思い出さないか?俺と、おまえは…」
「…一対であるのだと…」
皓一の唇が勝手に動いた。

「お…俺…?」
無意識の言葉にがく然とその胸元を手放した。
「どうして…」
緋龍に掴まれた右手が熱くなったような気がして、皓一はその細い指を見つめた。
「紫龍…」
鱗を見つめる緋龍の表情が痛々しく、それがその美貌を一層引き立てる。
皓一はぼんやりとその顔に見入っていた。
不意に、緋龍はその唇を掴んだ皓一の右手に寄せた。

微かな音がするかしないか、緋龍は皓一の紫の鱗に口づけた。
「……!…ひりゅ…!」
驚いて、皓一は手を引き戻そうとするが、緋龍は唇を離さない。
皓一は身体の芯から、耳まで熱くなるのを感じた。

…なんだ、この感じ?

男に、口づけられているのに、嫌悪感が全くない。

そういえば昨晩の行為も、同じ感覚を覚えた。

―――身体が求めている。

皓一はかあっと顔が熱くなった。
「…そんな!放し…ひりゅう!」
緋龍から無理矢理手を退くと、口づけられていた鱗を隠す。
「なんで…こんなこと」
うつむいたまま、皓一は呟いた。
「なぜ?…分かっていることを」
緋龍は以前と同じ冷たい表情で答える。

「わからない!ゆうべの事も、なんで…あんな…!」
「あんな?…おまえは知っているはずだ。紫龍。おまえが、毎夜、この俺にしてきたこと…」
「緋龍‼」
皓一は緋龍の言葉を最後まで聞くことができなかった。
「俺は夢を見ただけだ‼俺がしたわけじゃない…‼」
「だが、忘れたとは言わせない」
緋龍の指が、皓一の首元へと伸びる。
ヒヤリとした革手袋が肌を滑る。
その瞳を見つめ返すと、山吹の瞳は蝋燭の炎に煽られ禍々しく、恐ろしく美しく輝いていた。
皓一は息を呑んだ。
あの、昨晩見せた狂気の瞳だ。
皓一は言葉を失った。
緋龍の指が首筋をなぞる。
チクリと、その跡が痛んだ。
「痛…っ…」
反射的にその手を振り払う。振り払ったその後を指で探ると、肌ではない感触。
何かが皮膚に張り付いている。

   まさか。

「う…鱗…っ?」
昨晩緋龍に噛まれた個所だ。
初めて鱗が現れたのも、緋龍が…。
「緋龍‽」
その顔を再び見上げる。

静かに、その美貌は微笑を浮かべていた。
とても冷たい、酷薄な冷笑。

   俺の思うままだ。

皓一は思い出せるだけ、身体に残された噛み痕、掻き傷を思い出そうとした。

背筋を、冷たいものが走った。

 

 

いま、緋龍が望めば、この身体は半分以上鱗に覆われる。

「緋龍…あんたの…望みは…」

「俺の、望み?」
「…お…俺を…」
皓一は無意識に自分の身体を抱き締める。
震えていた。
「俺を…龍に変えること…か?」

緋龍の唇がつり上がり、弧を描く。

その黒の革手袋が脱がされるのを、皓一は茫然と見た。
ベッドに、その長い足が膝を着く。

ギシリと、スプリングが軋みを上げる。

「俺の望みを教えてやろうか」
裸の緋龍の指が、皓一の頬を撫でる。
皓一はその山吹の瞳に釘付けになっていた。
ただその瞳が恐ろしかった。
見つめ合う黒と山吹の瞳が近付く。

風も無い部屋の中、蝋燭の光が揺らめく。

緋龍の指が震える皓一の唇へと辿り着く。
その薄く開かれた唇へ、緋龍はその唇を重ねた。
「‼」
驚いた皓一は目を見開くと、左右の色の違う双眸が見つめ返していた。
体を引き離そうとする皓一の首を易々と捕まえると、緋龍の舌が皓一の口内へ滑り込んだ。
その胸を押し戻そうとするが、首輪をかけられたように掴まれ、自由を奪われる。
僅かに冷たい緋龍の舌が、皓一を暴く。
「…ん…っ…や…め…」
逃げるように頭を振って唇を離すと、緋龍は捕まえた皓一の細い喉を締め上げる。
「…っ…!」

窒息し、クラリと皓一の意識が薄れそうになる。ベッドに沈みかけた皓一の身体を上から押さ    えつけ、緋龍は捕まえた皓一の首筋に唇を寄せた。鱗の現れたあたりに。
チクリ、と鋭い痛みが奔る。
緋龍の唇のあとを追うようにドクンドクンと鼓動に合わせ熱が広がっていく。
「…っ、ひりゅ…っ…」
緋龍の指が次々に釦を弾いていく。その露になった皓一の胸に降りる緋龍の唇。
ざらりと、その舌が胸をなぞる。
「…!…ぁ…!」
自由になり、大きく息を吸ったその胸の突起を、緋龍は甘く噛む。
「…っ、…だ…」
だめだ、と制止の言葉が続かない。
緋龍の黒髪だけが蝋燭に灯され、漆黒のうねりを皓一に見せる。
皓一の乱れた呼吸に合わせ、緋龍はその歯と唇で皓一を狂わせていく。
ふと、緋龍は押し戻そうとしている皓一の右手を掴み、皓一の目前へと差し出した。
紫色の鱗が、揺れる蝋燭の炎に浮かび上がる。それを、緋龍の舌が舐め上げた。
目の当たりにした皓一は身体の奥深くが熱くなるのを感じた。
「…う、…ひりゅ…う、緋龍!」
炎に照らされた美貌が、ゆっくりと自分の掌、鱗を舐め上げるのを見、皓一は堪え切れず悲鳴を上げた。
この身体の反応を、認めたくはなかった。
「俺の望みを教えてやる。…紫龍」
形の良い唇を吊り上げ、緋龍は山吹と漆黒の瞳で皓一を見つめた。
だが、違っていた。
緋龍は見ていない。

皓一ではないものを、見ていた。

「…ち…」
「ちがう…!」

皓一は悲鳴にも似た声を上げた。
「俺は…皓一だ…!緋龍!…緋龍‼」
緋龍は僅かに目を見開いたが、喉を鳴らして低く笑った。
「ならば、わかるまで、…わからせよう」
「緋龍…!」
再びその美しい貌が自分の胸に押しあてられるのを皓一は成す術もなく見た。
その唇と、歯が、再び皓一に快楽を与えようと宛がわれる。
緋龍の唇を追って現れるビリビリとした鈍い痛み。
快楽と同時に与えられる、鱗。

皓一は気付かずにいた。

痛みと、快楽、恐怖に支配された皓一はそれに気付かなかった。

ジリジリ、と音を立てて蝋燭が燃え尽きた。

闇に、すべてが呑まれた。
小さな、皓一の嗚咽さえも、呑みこんで。


涙に滲んだ視界を開ければ、時折山吹の瞳が一つ、こちらを見上げた。それも刹那、再び見えなくなった。
無に帰した闇の中で、緋龍の指が皓一の最後の釦を弾いた。
「…!」
最も弱い、皓一の身体の中心を、緋龍の唇が柔らかく包む。
「…っ、…ひ…ぁっ」
熟知したように、緋龍は皓一の身体に快楽を与える。
撫でられる太腿に奔る鈍い痛み。

瞬く間に、上り詰める体温と鼓動。

「…ぁ、…ああ…っ」
皓一は堪えることもなく緋龍の口内へ熱を吐き出した。

大きく喘ぎ、ぐったりと沈められた身体を、緋龍は抱き上げた。
「…っ…ひりゅ…」
皓一は緋龍の腕の中で自分を抱きしめた。
その胸から、下へと続く鱗の筋を、確かめるように。

まだ、痛みは続いていた。

皓一を抱き上げた緋龍は、扉を開け、月光によって微かに照らされた廊下へと出た。
そのまま、静かに緋龍は絨毯を踏みながら廊下を最奥へと進んだ。

一歩近づくほど、皓一は胸の苦しみを覚えていた。

知っている。

この部屋。
あの水。
あの月明かりの下で、何が行われていたのか。

漆黒と、山吹の瞳。
体に残った、鈍い痛み。

「この部屋で何があったのか、思い出すがいい」

でも、俺は。
緋龍の瞳が見ているのは。

どうして、俺じゃないんだ。
どうして。

俺は…。
「……紫龍」
        嫌だ。

緋龍は、そのドアノブへと手をかけた。
皓一は、静かに緋龍の胸へと顔をうずめた。


月光の白に輝く部屋の内部は、静かに緋龍の靴音だけを響かせた。

「紫龍。…あの時、お前が望んだこと…」
皓一は、ピクリと肩を震わせた。

「私のすべてを……」
皓一は口を開いた。
だが、
喋っているのは、皓一ではなかった。

「お前に捧げよう…。……緋龍」

緋龍の腕のなか、皓一は緋龍の顔を見上げた。
その瞳は、山吹色に変っていた。
静かに見下ろす緋龍の瞳が、細められる。

部屋の中央、ベッドと、その傍らの水。

水は澄み、揺れながら月を映している。

緋龍は静かに、水面へと皓一の身体を下ろした。

チャプンと音を立てて降り立った白の両脚。
白く淡い光を返す肌に、紫の鱗が輝く。

「……さぁ。緋龍」
皓一は口の端を吊り上げ、緋龍を見上げる。
それは、皓一であり、すでに皓一ではなかった。

皓一は水を一掬いその手に取り、滴らせながら緋龍の口元へと運んだ。
緋龍は動くこともなく、ただ運ばれた指を、その口元で受けた。
その薄い唇が己の細い指を舐めるのを、皓一はうっとりと見た。
鱗の輝く白い肌。その指先。
緋龍が、眉根を寄せ、その手を掴み、引き下ろした。
皓一であったものは、喉を鳴らした。
「私が、恐ろしいのか?」
握られた右の手とは逆、まだ鱗のない手を皓一…紫龍は、緋龍の山吹の瞳へかざした。
「お前の望みだったのだろう?…さぁ、緋龍」
触れるか、触れぬかの距離を慈しむかのように、紫龍は緋龍の頬に指を玩んだ。
緋龍の山吹の瞳は、険しく、紫龍の山吹の双眸を見返していた。
「…ほう…?…おもしろいな」
その山吹の視線を辿るように、紫龍は指を己の双眸へゆらゆらと躍らせた。
「お前が何を考えているのか、教えてやろう。緋龍」
紫龍は、皓一の舌を使い、その唇をチロリと舐めた。

刹那。

緋龍の両肩を掴み、引き寄せた。

皓一にはできなかった、速さと、尋常ではない力。
水面が揺れ、皓一の白い足が水飛沫を上げ消える。

紫龍は、緋龍の唇に噛みつくように口づけた。
強引に、それは先程までの稚拙な少年のものではなかった。

「…っ…、……し、りゅう」

唇を離した紫龍は、そのまま緋龍の耳元に寄せた。
「この人間も、同じことを考えているぞ。お前に嬲られ、女の様にされながら…」
紫龍は瞼を伏せ、そして今一度開いた。
「…な…」
その小さな唇が震えた
「…なぜ、…どうして…緋龍」

皓一の黒い瞳が、そこにあった。

「俺…どうして…いま…」
「…皓一…」
緋龍の険しい山吹の瞳が、皓一の黒に揺れる。
「緋龍…俺、いま…」
すべてを、思い出していた。

そして、流れ込んだ、緋龍の感情。

哀しい程に、狂おしい。
紫龍への。

憎悪。

皓一は、眩暈を覚えた。
あまりにも、強烈な負の感情。
「紫龍…」
ビクリと、皓一の肩が震える。
見上げた色の異なる双眸は、戸惑いなど、消えていた。
「…全てを、思い出したな」


皓一は、再び、天窓の月を見上げていた。
あの月夜から、少し欠けた月が、天窓にあった。

「……ひりゅ…う…」
足には、鉄枷。
掌に食い込む、緋龍の爪。

首筋に、吐息。
 
身体を裂くように、割り込んだ、男の身体。
緋龍。

赤い眩暈に、皓一は眼を閉じた。              

 

NEXT>>眩暈